(2018年4月現在の情報)
社会保険労務士とは
社会保険労務士(社労士)とは、社会保険労務士法に基づいた国家資格者です。労働保険、社会保険に関する法律のスペシャリストとして、企業の労務問題に関する様々な業務を行います。
資格取得の方法
社労士になるには、試験に合格する必要があります。(受験には、受験資格が必要です。)その後、事務指定講習を受け(もしくは実務経験2年以上)、社会保険労務士名簿に登録することが必要です。
試験日
年1回(8月)
8月26日(2018年の場合)
受験申込期間
「社会保険労務士試験の実施について」の厚生労働大臣の官報公示(毎年4月中旬)が行われてから5月31日までの間
実施都市
全国主要都市
受験手数料
9000円(払込手数料は本人負担)
試験科目
労働基準法及び労働安全衛生法
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
労務管理その他の労働に関する一般常識
社会保険に関する一般常識
健康保険法
厚生年金保険法
国民年金法
試験形式
マークシート方式
選択式・・・文章の空欄部分を、選択肢の語群より選択する
択一式・・・5つの文章から正しいものを1つ選択する
合格基準
選択式・・・総得点23点以上かつ各科目3点以上(40点満点)
択一式・・・総得点42点以上かつ各科目4点以上(70点満点)
合格率
合格率は10%未満の狭き門です。しっかりとした対策が必要となってきます。 2015年の合格率は2.6%と非常に低いものでしたが、その後2016年、2017年と合格率は増加傾向にあります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2012(平成24年) | 51,960人 | 3,650人 | 7.0% |
2013(平成25年) | 49,292人 | 2,666人 | 5.4% |
2014(平成26年) | 44,546人 | 4,156人 | 9.3% |
2015(平成27年) | 40,712人 | 1,051人 | 2.6% |
2016(平成28年) | 39,972人 | 1,770人 | 4.4% |
2017(平成29年) | 38,685人 | 2,613人 | 6.8% |
受験資格
社労士の試験を受験するためには受験資格が必要です。主な受験資格を一覧にしました。詳細は社会保険労務士試験オフィシャルサイトに記載があり、また、受験前に受験資格があるかどうかの確認を受けることもできます。
学歴 | 大学、短大、高等専門学校(5年制)を卒業された方 |
実務経験 | 社会保険労務士や弁護士の業務補助に、通算3年以上従事した方 | 企業などで労働保険・社会保険の手続き業務に、通算3年以上従事した方 |
資格 | 行政書士試験の合格者 | 厚生労働大臣が定めた国家試験の合格者(公務員試験など全79種類) |
全国社会保険労務士会連合会について
全国社会保険労務士会連合会とは、各都道府県ごとにある社会保険労務士会の連合組織で、厚生労働大臣の認可を受けた団体です。社会保険労務士の品位の保持、資質の向上を図ることを目的としています。また、社会保険労務士試験の実施、講習なども行っています。
全国社会保険労務士会連合会サイト
https://www.shakaihokenroumushi.jp/